画面修理を依頼する前に知っておきたい液晶品質

iPhone修理の中で1番多い修理が「画面修理」です。

選んだお店によっては痛い目に合うケースが結構多くあります。後悔しないため、修理を依頼する前に知っておきたいポイントをまとめてみました。参考に見てみてください。

①コピーパネルか純正再生パネルか?

基本的に町の修理店で扱っている液晶の種類は大きく分けてコピーパネルと純正再生パネルになります。

コピーパネルと純正再生パネルでは結構料金が変わってきます。コピーパネルしか扱っていない修理店もありますので、ホームページ上に記載されている料金がコピー品か再生品か確認してから予約をした方がいいかと思います。

②コピーパネルは種類が多い(iPhone8以前)

コピーパネルといっても1種類だけではありません。純正品と同じ構造をもったコピーパネルから構造自体違う低品質のものまで色々ありますので、料金だけで判断してしまうと痛い目にあってしまいます。

コピーパネルの種類を大まかに載せていますので、参考にしてみてください。純正品の構造はインセルLCDになります。

(1)コピーパネルA(取扱店舗:少ない)

●タッチパネル方式(液晶構造) オンセルLCD
●ICチップ 普通品質
●明るさ 暗い
●コントラスト はっきりしない
●操作性 純正に比べると悪い
●TrueTone対応 ×

このレベルのコピーパネルを扱っているお店に行ってしまうと後悔してしまうと思います。


(2)コピーパネルB(取扱店舗:多い)

●タッチパネル方式(液晶構造) オンセルLCD
●ICチップ 高品質
●明るさ 少し暗い
●コントラスト 普通
●操作性 普通
●TrueTone対応 ×

お子様用やサブ機に使用している場合はこれでいいと思えるレベルです。(修理店で1番主流のコピーパネルです。当店の一般互換パネルがこちらです。


(3)コピーパネルC(取扱店舗:少ない)

●タッチパネル方式(液晶構造) オンセルLCD
●ICチップ 最高品質
●明るさ 純正同等
●コントラスト 純正同等
●操作性 純正同等
●TrueTone対応

構造はオンセルLCDで純正品と違いますが、部品卸会社ではプレミアムパネルとして販売されています。素人目では純正品と違いが分からないレベルです。


(4)コピーパネルD(取扱店舗:非常に少ない)

●タッチパネル方式(液晶構造) インセルLCD
●ICチップ 高品質
●明るさ 普通
●コントラスト 普通
●操作性 普通
●TrueTone対応

純正品と同じ構造をもつコピーパネルです。映りや操作性は純正レベルまで行きませんが、True Toneに対応したパネルです。扱っているお店が非常に少なく流通もほとんどありません。


(5)コピーパネルE(取扱店舗:非常に少ない)おすすめ!!

●タッチパネル方式(液晶構造) インセルLCD
●ICチップ 最高品質
●明るさ 純正同等
●コントラスト 純正同等
●操作性 純正同等
●TrueTone対応

純正品と同じ構造をもつ最高品質のコピーパネルです。修理店をしている人でも純正品と思ってしまうほどコピーパネルの中では1番純正品に近いです。扱っているお店が非常に少ないです。当店の高品質互換パネルがこちらのタイプです。


コピーパネルは低品質から高品質のものまで品質はさまざまです。

修理店に問い合わせる際、高品質か低品質かの判断は「インセル液晶(LCD)のコピーパネルを扱ってますか?」や8シリーズの機種であれば「True Tone対応のコピーパネルは扱っていますか?」と聞いて見ると高品質の判断はしやすいかと思います。(True Toneは8以降の機種に搭載されている機能です)


③OLEDコピーパネルの種類(iPhone X以降)

iPhone X以降の機種には有機EL(OLED)ディスプレイが採用されています。液晶の構造に比べ発色が鮮やかで、薄く作れるメリットがあります。
この有機EL(OLED)ディスプレイにも数種類のコピーパネルが存在しますので、下記に比較表をみて参考にしてください。


(1)TFTコピーパネルA(取扱店舗:多い)

●ディスプレイ構造 オンセルLCD
●ICチップ 普通
●明るさ・コントラスト 発色が悪い
●操作性 普通
●ディスプレイサイズ(黒フチ) 黒フチが太くなる
●耐衝撃性 普通

TFTコピーパネルは有機EL(OLED)ディスプレイではなくTFT液晶のコピーパネルです。オンセルLCDのためインセルLCDよりも暗い感じになります。安く修理は可能ですが、なるべくならインセルLCDのTFTコピーパネルを扱っているお店をオススメします。両方とも料金は変わらないと思います。


(2)TFTコピーパネルB(取扱店舗:多い)おすすめ!!

●ディスプレイ構造 インセルLCD
●ICチップ 普通
●明るさ・コントラスト 普通
●操作性 普通
●ディスプレイサイズ(黒フチ) 黒フチが太くなる
●耐衝撃性 普通

TFTコピーパネルは有機EL(OLED)ディスプレイではなくTFT液晶のパネルです。インセルLCDのため8シリーズと同じような構造になります。安く修理できることがこのパネルの最大のメリットです。当店の一般互換パネルがこちらです。


(3)OLEDコピーパネルC(取扱店舗:多い)

●ディスプレイ構造 リジットOLED(ハード)
●ICチップ 普通
●明るさ・コントラスト 純正同等
●操作性 普通
●ディスプレイサイズ(黒フチ) 下側の黒フチが太くなる
●耐衝撃性 弱い

こちらは有機EL(OLED)ディスプレイのコピーパネルです。ガラス系素材で作られた有機ELディスプレイでハードOLEDなどと呼ばれています。純正の有機ELはフレキシブルOLED(ソフト)ですので有機ELでもこちらは素材が違います。このパネルはガラス素材なので衝撃に非常に弱く、中のOLEDが割れて故障することが多いです。
しかし残念なことに他店では多く取り扱われている有機ELパネルです。個人的には絶対にやめたほうがいいパネルです。


(4)OLEDコピーパネルC(取扱店舗:少ない)おすすめ!!

●ディスプレイ構造 フレキシブルOLED(ソフト)
●ICチップ 普通
●明るさ・コントラスト 純正同等
●操作性 普通
●ディスプレイサイズ(黒フチ) 純正同等
●耐衝撃性 純正同等

こちらは純正の有機EL(OLED)ディスプレイと同じプラスチック系素材で作られたコピーパネルです。柔軟性のあるプラスチック系素材で作られているため衝撃は比較的強い印象です。コピーパネルの中では一番料金が高くなってしまいますが、純正再生品よりは安く修理可能です。当店ではこちらのパネルをオススメしています。当店の高品質互換パネルがこちらのタイプです。


OLED系のコピーパネルも色々ありますので、修理を依頼する前に「ソフトOLEDですか?」や「液晶はインセルLCDですか?」など聞いてから依頼するといいかと思います。
リジットOLED(ハード)はやめたほうがいいです。絶対に!!(取り扱っているお店が多いですが)リジットOLED(ハード)ならフレキシブルOLED(ソフト)かTFT液晶タイプのほうがいいと思います。